2011年7月、団体旅行で台湾へ。初日は、空港から市内観光とお買い物ツアー、夕食と全く自由時間が無い。おもしろくない雰囲気のなか、連れて行かれたのが、EVER RICH DUTY FREE SHOP(昇恒昌免税商店)。高級ブランドなんか関係ないわと、とりあえず店内を一周して集合場所で時間をつぶそうかと、ぐるっと一回り始めると、おお! VERTUを発見。

それまでの無関心からがらっと変わって、ショウウィンドウに張りついてしまった。店内はお客はゼロ、店員が一人。ええい、一歩足を踏み出して店内へ。
初めは遠慮がちに、入口近くのケースにある商品を見ていた。そして少しずつ大胆にも店奥の展示コーナーへ到達。どのケースに収められた商品も、ため息混じりに眺めるしかないお値段。あまりに多いゼロの数に、正確な価格を把握できず。
そして、やっぱり店員が近づいて来た。ここですかさず「我只看」と予防線を張ったものの、なぜか店員を会話する羽目に。ありきたりな会話から、入口付近にあった、ブルートゥースの耳機から始まって、VERTUは通話の相手の声がすごくいい音で聞こえるそうですね、というと店員さんの琴線に触れたのか、奥にある携帯もゆっくりご覧なさいという流れに。ついて行くと、なぜか引き出しから取り出された実機。着信音をかけてくれて、いい音でしょうと。ほら、どうぞと、私の手のひらの上に (@@!!!
手のひらにずっしりと、重量感のある作り。細部までじっくりと練り上げられた工芸品が、今、私の手のひらに。これは夢か幻か? ASCENT、AYXTA、SIGNATUREと三台とも、実機を触ることができた。美術品ですねえと感嘆するばかりだった。
このまま、手ぶらでは帰れない雰囲気になってしまって、どうしようかと思ったが、ちょうど別のお客が入ってきたので、失礼することにした。
集合場所に着くなり、この一連の流れをtwitterでつぶやくと、多くのご声援やらけしかけやら嬉しい限り。店内にいたのは、ほんの10分ほどのことだったのに、なんと濃密な時間だったのだろう。